さて前回、フェミニズムはどういうことなの?ということを掘り下げたこの企画。

前回の記事を見ていない子は是非リンクから飛んでみてね!
【第一弾】みんな、フェミニズムの意味は知ってる?なぜ今この動きが注目されているの?

だいたいどういったことが問題でどんな動きでフェミニズムに対して声をあげているのかなど知識的なことについて紹介しましたが、今回はそんな知識的な教科書にも出てきそうなことなんかではなくて、現実に起こっていることでこれはみんなとシェアしたい!というエピソードなんかを紹介しながら(ケーススタディ的な感じ)で紹介していくよ!

著者のバイアス(偏見)も若干入ってしまうかもなので、できるだけ中性的に書くことに勤めますがご了承ください。

まず今回のテーマである”フェミニズムの多様性” について、疑問に思う人も多いのではないかな?

「フェミニズムに違いはあるの?」
「フェミニストはどの人も同じ考えを持っているんじゃないの?」

事実、答えはNO。

フェミニズムにも、最終的に社会に求める動き、変化はとっても違うの。 一番わかりやすい例は、ビヨンセの掲げるフェミニズム論。

(@beyonce)が投稿した写真 -


ビヨンセの場合女性は男性よりも強い!もちろん肉体的なことではなくて、女性は男性よりも先頭に立つべき。という自身のフェミニズム論を持っているの。
ビヨンセ自身もこんな名言を残していて、すごく強い考えあるんだなと少し「はっ!」としてしまう。
「なぜ女性は低く見られなければいけないの?男女平等が現在でも神話でありつづけていることに、目を向けなきゃだめよ。」とコメント。

現に、ビヨンセは自身の歌『Flawless』 の歌詞の中に、文学者フェミニストのチママンダ・ンゴズィ・アディーチェさんのスピーチが曲に一部そのまま引用されているその内容というのが、
「女の子には、小さくなれと教えられてしまうのです。大志を抱いてもいいけれど、大概にしたほうがいい。成功を目指してもいいけど、あまり成功しすぎると男の立場を脅かすことになるから気をつけて。」
というメッセージ性がある非常に印象的な文章。



でも、これの文をみて特に日本人の女性は、この文をそのまま受け入れてる文化に入るのではないかな。それは、昔と今でもそう大差ないのかな?って。

例えば、雑誌の特集でよくある、男子受け重視のコーナーを目にする機会って結構多いというか、女性誌にはつきもの名物コーナー。
でもそれって見方を変えたら、自分自身をありのまま受け止められるより、誰かが思う人間になったほうがいいよね?得だよね?って上の文をそのまま飲み込んだ考えの一つなんじゃないかと思うの。

日本には、まだそうした男性の後ろを三歩後ろを行くような女性がいい、とされている。
このことに何も疑問も持たない人は、男女ともに多いのもまた事実。でも、それが間違いかどうかは誰にもわからない。とくにビヨンセ的フェミニズム論は、こうしたステレオタイプな考え方に待ったをかけた考えと言えそう。

はたまた、別のフェミニズム論として、男女の社会的平等を求めるフェミニストも多い。
その例は、テイラー・スウィフトが一番わかりやすいかも。


彼女はとある、インタビューのコメントで…
「10代の頃は、フェミニストであるということが、女性と男性が平等な権利や機会を与えられる社会の実現を目指すことだとは理解していなかった。文化的にも、単に男性嫌いの人々をフェミニストと呼んでいる気がしたから。」

と答えている。

今や、フェミニズムを第一線で後押しするテイラーでも、以前のテイラーようにフェミニズムに嫌悪感を抱いたポスト・フェミニズムという考えをもった人もまた多く、これだけでもフェミニズムがいかにおおきな問題かというのがわかるかということ。

そうした、男女の格差を実際に痛烈に感じたセレブが一人。そのセレブというのは、今やアカデミー賞常連の女優ジェニファー・ローレンス。あまり知られていないけど、彼女もフェミニストを公言しているセレブの一人。


そのエピソードというのが、前回の第一弾の企画にも登場したフェミニストでテイラー・スウィフトの友人のレナ・ダナムが運営メールマガジン『レニー』にジェニファー自身が投稿したエッセイ。

エッセイ

その驚きの内容というのは、
ジェニファーが出演した映画『アメリカン・ハッスル』の男性共演者のブラッドリー・クーパーなどのギャラがジェニファーよりも高かったのを知ったことで、ジェニファーは、ソニー・ピクチャーズに文句があるのではなく、ギャラ交渉の場で男性俳優のように強く交渉はせず、業界で悪い評判が立つのを恐れていい子を演じた自分に腹が立ったというエピソード。

ジェニファーは匿名投稿せず、自分の名前で投稿したのだとか。

こうした、男女間の賃金格差や女性に向けられる偏見は、比較的女性の社会進出が進むアメリカでもまだ問題が山済み。それは、日本も同じ。

こうして勇気をもって自分にあったエピソードを、共有しようという動きが名の通ったセレブを通じて、いろんな女性に届けられることは、現在のネット社会がSNSで個人が発信できる環境にあるからかもしれない。
とは言っても、日本で、フェミニストと公言する芸能人ってあまり聞いたことがない。
もしかしたら、そうした発言をしている人はいるかもしれないが、そうした発言も誰かによってコントロールされて発信しにくい環境ではあるかも。

同じフェミニズムにしてみても、考えが異なっていて、その実現に向けて様々な動きがなされていることに、もう多くの人が目を向けてみることが今後の課題かもしれない。

少し長くなってしまったけれども、今回は、フェミニズムの多様性についてセレブの各フェミニズム論と絡めながらフォーカスしてみました。こうやって、社会に対する問題を音楽だったりメディアを通して伝えているセレブ達の動きを知った上で音楽やメディアを見たり、聴いてみると、また違った視点で捉えられるいいチャンスかも!

さて、連載最後の次回は、フェミニズムによって起きたファッション・文化的なトレンドについて掘り下げていくよ!

では!

写真:Instagram
文:CELESY Writer Sarah